2018年12月2日 ネイチャーフロント米沢 活動報告会


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2018年度のネイチャーフロント米沢の報告会が12月2日に行われ
青柳代表より、今年度の活動につき報告が有りました。
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吉井広始さん(尾瀬保護専門委員)の講演「尾瀬アヤメ平植生回復のいま 2009年からの取り組み」は
湿原保護の活動や手法に関しては以下の様に非常に参考になる内容でした。
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尾瀬アヤメ平湿原は,登山者の踏圧で湿原がグラウンドのようになってしまい
昭和41年から群馬県が植生復元事業を行い,昭和44年から地権者の東京電力も
加わり,2009年にはほぼ9割の範囲で植生が復元したそうです。
しかし,残りの1割については,さまざまな要因で復元が難しかったのですが,
現在,かなり目処が立ってきたそうです。
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特に復元に有効な手法が,播種の上にヌマガヤの枯れ葉を敷き詰めることだそうです。
現地の優占種のヌマガヤの枯れ葉を刈り取り,敷き詰めます。
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弥兵衛平湿原では,コモで被覆していますが,コモよりもいろいろと
ヌマガヤの枯れ葉敷詰めが勝っているとのことでした。
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ヌマガヤの枯れ葉敷詰めを実施するには,刈り取りをどうするかが問題です。
復元地の近くに刈り取り対象の適地がないと,ヌマガヤの運搬が困難,
草刈り機もないし,何とか準備しても刈り取り地は遠く,持って行くのが
大変とのことでした。