弥兵衛平湿原の観察会 2010年8月8日
午前8時天元台ロープウェイ湯元駅集合し16名参加で弥兵衛平湿原に向かいました。
この時は快晴の良い天気でした。
第三リフトまで登ると雲の中です。係員からは,午後から天気が崩れると注意されました。
星野さんの号令で柔軟体操して出発しました。
かもしか展望台のミヤマアキノキリンソウ
コケモモ まだ渋いそうです。身をもって試してくれた人がいました。
人形石は混んでいました。
ミネズオウ,ガンコウラン,コメバツガザクラ,クロマメノキ,シラネニンジンなどがありました。
人形石から弥兵衛平湿原に向かう一行です。お天気は,良くも悪くもならず,暑くならず。
ハリガネカズラが白い実をつけていました。
アオノツガザクラがぼろぼろになりながら最後の花を咲かせていました。
湿原の植物について青柳先生が説明してくれました。植生回復の播種に使っているのは,
ヌマガヤ,ミカヅキグサ,ミヤマイヌノハナヒゲ,ミタケスゲ,ミヤマホソコウガイセキショウ などです。湿原の優占種,荒廃地に生育しやすい種などを選んでいます。
ミヤマホソコウガイゼキショウなどすでに結実して採種可能な様子になっていました。
本日,小国町から草刈広一さんが参加しました。
草刈さんは昆虫の専門家です。めずらしいトンボを発見しました。
カオジロトンボの雌のようです。
キンコウカが満開でした。キンコウカは,金光花で金色の花が語源だそうです。
有毒物質が含まれ,山形県の牧場でキンコウカが原因の牛の中毒が発生したことがあります。
イワオトギリなので,岩を背景にしてみました。オトギリソウは,干して焼酎漬けにして
塗り薬にしますが,このイワオトギリも効能があるのでしょうか。 もっとも,吾妻の山頂は,特別保護地区なので,植物採取はできませんが。
ホソバノキソチドリ
星野さんのズボンに止まったキベリタテハ
サンカヨウの実がたくさんなっていました。
食べてみた人によると,まだ酸っぱいのですがおいしかったそうです(?)
弥兵衛平湿原の植生復元地に設置したパネルが木製のものになっていました。
今までの復元作業の経緯について説明を受けました。
ここの復元地は回復軌道に乗り,あとは自然の推移に,まかせてよいようです。
これは新たに行っている植生復元地の様子。
ムシロで被覆した箇所で,植生が目に見える状況になっています。
こちらは植生ネットで被覆した箇所,良く見ると細かい芽生えが見えますが,
ムシロと比較すると成長が悪いのは歴然としています。
結局,雨にも逢わず,まずまずの天気でした。時間どおりに,湯元駅に到着しました。
8月8日観察会ルート
|