弥兵衛平湿原の筵外し  2013年6月10日


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2013年6月10日(月)に、今年度の弥兵衛平にかかわる最初の事業として筵撤去作業がありました。
当初の予定では、夏山リフト運行開始日の6月8日(土)に実施するはずだったのですが、
天気予報では昼ころから雷雨の恐れがあったため、2日順延となりました。
この日は素晴らしい好天に恵まれ、第1リフト沿いのダケカンバの新緑が目に沁みようでした。

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リフトからムシカリの白い花が沢山見えましたが、まだ咲き初めの感じでした。

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ムラサキヤシオツツジの紅紫色の花も目につきましたが、こちらは心が躍る気分でした。

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今日の参加者は日程変更のため少し減って6人でした。

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人形石は、今が花盛り。とくにミネズオウ、コメバツガザクラが驚くほど沢山咲いていました。
ただ、もう1,2週間するとミネズオウの花に少し紅色が差し、イワカガミなどの花も交じって
いっそうカラフルになると思います。

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弥兵衛平に向かう途中、後方(西)を振り返ると、各峰々や稜線の東南斜面に例年より多い残雪がみられました。
湿原植物の花は特に早く雪が消えたごく一部を除いてほとんどこれからでした。

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弥兵衛平東端の第1植生回復区に到着しました。ここでは、最も遅く播種したところでもすでに
4年たっているので、防霜用の筵は使いませんでした。

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弥兵衛平中央部にある第2植生回復区です。筵で覆われているのは、播種後3年以内のところです。

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一昨年に播種したところで筵の撤去作業をしています。

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撤去した筵を、乾いている筵と濡れている筵に分別しています。

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乾いている筵だけを集めてブルーシートでしっかりと覆い、秋まで保存します。
濡れている筵は、被覆素材が朽ちたりして植物の生育が懸念される場所に補充的な被覆材として使いました。
今日は、快適な天候の下で予定作業を100%遂行して帰途につきました。(満足)
しかし、小凹湿原から人形石までの大雪渓の登りはくたびれました。(AOKAZU)