高山の自然観察会  2013年8月10日


picture
午前6時に米沢市役所集合で,福島のスカイラインを通り(現在無料),浄土平で途中休憩。
一切経からの火山性の噴煙は相変わらずもくもくと出ています。
ここのアスファルト舗装上の放射線量は0.058μSv/hで米沢と変わらない数値だった。
(測定は,クリアパレスA2700)

picture
鳥子平入口に車を置いて,高山(たかやま)に向かって登山。
本日の参加者は7名,高山の原生林を守る会の佐藤さんの案内で登る。
車を置いた場所は,0.208μSV
カニコウモリがあちこちに咲いていた。名前の由来の葉の形も面白いが,
花も拡大すると独特な形をしている。

picture
吾妻連峰が北限となっているシラビソ(シラベ)が高山の山頂付近で観察できる。
吾妻連峰でもNF米沢の観察フィールドでは,もっぱらオオシラビソばかりで,
シラビソを見ることができるここは貴重な場所である。
20年程前にこの高山(たかやま)のシラビソを伐採してスキー場を建設する計画が持ち上がり
その反対運動の中で高山の原生林を守る会ができて,建設を断念させ,シラビソの森を守った。

picture
シラビソの新しい枝を下から見ると白っぽく見える。
上から見ると,オオシラビソでは葉に隠れてしまう枝がはっきりと見える。

picture
シラビソに加えて,本日の二つ目の観察対象は,アヅマホシクサである。
「アヅマ」と名付けられているが,なかなか吾妻連峰でも見ることができず,
高山のアヅマホシクサは貴重である。

picture
アヅマホシクサは,ずいぶん小さいので撮影は大変。
かなり撮影したが,ピンぼけやら,手ぶれやらで,ろくなものがなかった。

picture
これはどうか。

picture
ここの登山道には,こんなコブを持ったダケカンバが佇立していた。
放射線量0.203μSV

picture
高山の山頂には巨大な電波反射板がある。
ここの放射線量0.09μSv
山頂部周囲には樹木がなく,そのため線量が低いようだ。
樹木がある登山道は,葉や樹皮の放射能由来の放射線があり高い値になるようだ。