弥兵衛平湿原の播種 2020年10月4日 |
弥兵衛平湿原の植生回復区で播種(はしゅ)を行いました。 当初の予定は9月27日でしたが悪天候のため,予備日の10月4日となりました。 そのため,参加者は総勢9名と少数精鋭でした。 かもしか展望台で休憩 天気はくもり,弥兵衛平湿原で一時雨となりました。 |
前の写真は人形石でした。こちらは,途中の写真 草もみじです |
10月4日の弥兵衛平湿原第2回復区の種まきの様子です。 作業前の播種地域の全体の状況 |
ここの種まき範囲は,植生マットで覆われていて,そのため植生の回復が遅れています。 まず種まきの前に,このマットをはがします。 |
はがしたマットは,ネットでくるみ,植生崩壊防止に用います。 |
弥兵衛平湿原の現地に到着 今年は,第2回復区での種まきです。 播種する場所は,8月5日に青柳代表が選定し,テープを張っておきました。 |
全体のマットをはがし終わり,種まきの準備ができました |
今年は,いろいろなアクシデントや,天候の影響もあり採種量は少なかったです。 弥兵衛平湿原での植生回復作業は,国立公園内なので環境省の許可が必要です。 許可申請は置賜森林管理署が環境省に行い,山形県の意見を求めて環境省が許否を決めます。 この山形県の意見提出が遅れたために,環境省の許可が遅れ,8月9日に予定の採種ができませんでした。 加えて,新型コロナウイルス感染症のため一般参加の募集を見送り,参加者も少数。 天候も思わしくない,など悪条件が重なりました。 |
播種(はしゅ)する種は,ミカヅキグサ・ミヤマイヌノハナヒゲ・ミタケスゲ ミヤマホソコウガイゼキショウ・ヌマガヤです。 これらを採種し,乾燥し,計量したのちに,混合して播種します。 |
何とか播種予定区域に種まきができました。 |
種まきです。 |
播種した上にネットをかぶせます。 風で種が飛ばないようにすることと,乾燥を防止するためです。 これら資材の荷揚げもすべて人力なので力持ちが必要です。 |
種を蒔いたら植生ネットをかぶせます。 |
ネットは,ピンや葦棒でとめます。 葦棒も,会員が松川河原などで採種して準備しています。 |
ネットの上に菰(こも)をかぶせます。 これは,主に春先の凍上(霜で発芽苗が浮き上がる)を防止するためです。 凍上すると枯れてしまいます。 |
ネットの上に菰(こも)をかぶせます。播種範囲を計測します。 |
余ったネットなどをシートでくるみ保存します。これで,作業終了です。 |
作業終了して記念撮影 |
撮影者を変えて記念撮影 |