【2-4-2】 弥兵衛平湿原弥兵衛平湿原 2008年9月6日 (その16-種子採取)
2008年9月6日午前7時30分天元台ロープウェイ湯元駅集合で,約20名が種子採取に参加しました。置賜森林管理署から岩間さんも参加し,参加者を健脚組,本隊,ゆっくり班と3つに分けて,それぞれ,採取場所,採取植物を決めています。
人形石で一休みして,籐十郎,東大巓方向へ出発です。人形石は,コケモモ,クロマメノキの実がなっていました。今年はクロマメノキが豊作のようで,たくさんなっていました。
ウラジロナナカマドも赤い実をつけていました。もう少しすると,見事な紅葉が見られるでしょう。
ゆっくり班は,人形石から籐十郎方向に下ったところにある湿原(小凹湿原と呼んでいます)で,ミヤマホソコウガイゼキショウを採取しました。
採取は,まったくの手作業なので結構大変です。ミヤマホソコウガイゼキショウの株を痛めないように丁寧に採取しています
ミヤマホソコウガイゼキショウは,こんな風に種子が先端についています。今回は,登塾が進み,採取時に種がこぼれる状態でした。
ミヤマホソコウガイゼキショウは,攪乱された湿地に最初に生えてくる先駆(フロンティア)植物なので,植生復元の播種用に適しています。
ヌマガヤも採取しました。ヌマガヤは,弥兵衛平湿原の優占種で,一番多い種です。
小凹湿原には,エゾオヤマリンドウがきれいに咲いていました。
弥兵衛平湿原の植生復元実験地で,青柳代表の説明を聞きました。
植生復元実験地の状況です。4枚の写真を貼り合わせたので,ちょっと変ですが,こんな感じに植生が復元しています。植生マットの上にむしろをかけて,種子を播種してる部分は,ミタケスゲ,ミヤマホソコウガイゼキショウ,ミカヅキグサ,ミヤマイヌノハナヒゲなどが生えています。今年は,黒く写り植生があまりない部分に播種する予定です。
弥兵衛平湿原には,このように植生回復を待っている場所が多数あります。自然を壊すのは簡単ですが,元に戻すのは本当に難しいことです。
下界では午後から雷雨の大雨が降ったそうですが,参加者の心がけのおかげで,ぽつぽつと雨は降ったものの,本降りにはならず降りてくることができました。青柳代表から話があり解散です。
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