吾妻の湿地観察・勉強会   2008年6月28日


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今年,初めての観察会。午前8時天元台ロープウェイ湯本駅集合でした。全員で12名。お天気が今ひとつ芳しくありませんが,今日中はなんとか持ちそうです。ネイチャーフロントの復元作業は,急いで現地まで歩き,黙々と採種しますが,今日は,ゆっくりとお勉強です。

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人形石は,花盛りでした。チングルマ,ミネズオウ,コケモモなど競い合って咲いていました。これらは,草でなく木なのですと青柳先生が説明すると,皆,小さな木に目を近づけて確認し驚きました。


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高木が生長できない高さを森林限界と言いますが,吾妻の最高峰西吾妻山(2035m)にもオオシラビソがあり,吾妻連峰は森林限界以下の高さです。けれども,人形石など,風が強く積雪が少ない(吹き飛ばされて積もらない)場所では,高木が生長できず,草のような木だけが生長しています。


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人形石を東に下り,藤十郎との間に小さな湿原があります(小凹湿原)。この湿原も踏み荒らされました。今は,木歩道が整備されています。荒れ地になった湿原部分に最初に進出する植物は,ミタケスゲやミヤマホソコウガイゼキショウです。そこで,これらの種子を採種して植生復元実験地で播種しています。


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登山道の脇に咲いていたイワカガミ。満開でした。


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高層湿原には池塘(ちとう)が多く見られます。湿原の植物が生長し,池の土手の部分を作り,池塘が発達します。年月をかけてゆっくりとできあがりますが,人間が踏みつけるとあっという間に破壊されてしまいます。


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以下は弥兵衛平の播種を行ってモニタしている所の当日の様子です。
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