【3-2-1】 堀立川遊水地

堀立川遊水地探鳥会(2004-No1) 2004/04/10

 4月10日(土)、堀立川遊水地で、夏を思わせる様な好天の中、日本鳥類保護連盟専門員の 鳥海隼夫さんによる探鳥会が行われました。  遊水地は、枯れたヨシ原の茶色が一面に広がっていて、当初、「こんなところに本当に鳥がいるの?」 とも思われましたが、その考えは見事に裏切られました。  その日出会えた、主だった鳥達をちょっと紹介しますと・・・。

タシギ
決して珍しい野鳥ではありませんが、いつも気付くのは物音に驚いてバタバタ 飛び去ってゆく姿・・・。そんなタシギを今回じっくり観察することができました。 見事な保護色にはびっくりでした。
ノビタキ
黒と白と胸元の赤が素敵なノビタキに会うことが出来ました。 季節は春ですが、ノビタキは夏服(夏羽)に衣換え。 鳥の世界はもう既に夏なのかもしれませんね・・・。
ホオアカ
真っ赤なほっぺがかわいいホオアカに会えました。 今年もまた、ヨシ原で素敵なその姿を見せてください。
ヒバリ
姿はなかなか見つけられないても、ピチピチ・・・という複雑で、素敵な、鳴き声で 春を告げてくれるヒバリ。春の、のどかひと時を感じさせてくれました。
コチドリ
チョコマカと動きのかわいいコチドリ達に会えました。まだ繁殖には早いと思われ ますが、かわるがわる、まるで抱卵をするかの様な仕草も見られました。 遊水地で、無事、子育てができるといいですね。
ツグミ
凛々しくて白い眉(眉斑~びはん~)が素敵なツグミ。北へ旅立つ、もう少しの間、 私達の目を楽しませて下さいね。そして、秋になったら、また無事に日本に 戻ってきて下さい。
キジ
「キジを一番最初に見つけた方に賞金を差し上げます!」の鳥海さんの一言に必死に 探したけれど、やっぱり最初に見つけたのは鳥海さんでした・・・。 オスの色合いの美しさは何度見ても格別です。メスにも出会えました。
ノスリ
ノスリも現れました。猛禽類のノスリは、生き物達の頂点に立つ野鳥のひとつ。 この鳥がいるということは、その土地の自然の豊かさの象徴です。 ノスリが暮らしていける環境をいつまでも大切にしたいですね。


その他、アオサギ、ハクセキレイ、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、カルガモ、カワラヒワ、ツバメ、 ムクドリ・・・計17種もの野鳥と出会えました。
また、探鳥会の後は、鳥海隼夫さんのスライドを交えての堀立川遊水地へやって来る野鳥のお話を 聞くことができました。
そして、益々、遊水地の野鳥に関する認識を深めることができました。
お天気にも恵まれ、沢山の野鳥達、そして素敵な人達にも会うこともできて、本当に
素晴らしい出会いの1日でした。どうぞ、この自然が末永く守られて行きます様に。

(イラストは ふりーばーどを利用しています)