【4-5-1】 馬場谷地湿原の現状 2008年7月5日


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馬場谷地湿原には,このような丸太(直径40cm,深さ60cm)が約500本埋まっています。 丸太は,地下水の流れを妨げ,夏期には高温になり乾燥を招きます。
この写真には,ダケカンバの幼木が写っています。 毎年,成長しています。 湿原ではあってはならないことですが,湿原が乾燥していることを示しています。 黒い丸太が高温になり周囲を乾燥化させていると思われます。 丸太によるこの現象は,以前から小岩清水先生が指摘していました。 現実になっているようです。


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丸太はカラマツ材で50年くらいは安定しているだろうとの説明でした。 ところが,すでに,木材腐朽菌のキノコが丸太の真ん中に現れました。 キノコは,これ一本だけではありません。
丸太については,今年1月の東北森林管理局主催の報告会で, 「丸太は,試験的に1・2個抜いて,引き続きモニタリングをしていく」 ということが合意されました(報告書83頁)。 ところが,昨日(7月9日)の置賜森林管理署主催の検討会では,集団忘却になったようで, 1月には,丸太を抜いてみるとは決めていないと言い出しました。 人間の記憶というのはあてにならないものです。


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この写真は,以前に丸太を抜いた場所です。3カ所で試験的に丸太を抜いています。 1カ所は泥濘地で,抜くと同時に周囲の泥で埋まってしまいましたが, 残りの2カ所は,抜き跡が残りながら,徐々に浅くなっています。 この場所は,地下水位より上まで埋まっており,水が溜まっていません。 今後,丸太を抜いた場合にも,このような経過をたどって回復すると思われます。


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カオジロトンボ


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エゾイトトンボ


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