【2-4-4】 弥兵衛平湿原

弥兵衛平湿原 2008年9月28日(その16-播種 筵かけ)


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2008年9月28日(日)午前7時30分ロープウェイ湯元駅集合で,今年最後の作業を行いました。
置賜森林管理署からも,署長さんと岩間さんが参加して下さいました。
採種した種子の播種と,植生マット,藁ごもでの被覆作業です。お天気は,出発直前まで雨模様でした。 雨は止んだものの,非常に寒い朝で,稜線では雪が降ったそうです。


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リンドウが両側を飾る木道を女性陣が進みます。


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皆の見ている方向に,磐梯山と猪苗代湖が見えています。


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福島県の方向は,多少,天気もよさそうです。午後は天気が回復するという予報を信じましょう。


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だいぶ紅葉も進みました。


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弥兵衛平湿原の植生復元地に到着し,早速,播種する位置を決めます。植生マットと藁ごもの幅に 合わせて,今年の播種位置は,すでに生育している間の部分に4列にします。


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それぞれが,採種した種子の袋を持って,いざ,播種を始める緊張の瞬間です。 とても寒くて,緊張して体がこわばっているのか,寒さのせいなのか分かりません。


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真剣に播種している様子が,手足に現れています。


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播種は,ミタケスゲ,ミヤマホソコウガイゼキショウ,ヌマガヤ,ミカヅキグサ,ミヤマイヌノハナヒゲなどを 混合して袋に入れ,これを均一に播種します。結構難しいのです。


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播種した上を植生マットで覆います。


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植生マットの上を,藁ごも(むしろ)で覆います。植生マットは,乾燥防止の役割を,藁ごもは 凍上防止の役割です。霜柱で,10~20cmも持ち上げられることを防ぎます。


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今年度の播種予定地について,ほぼ全面に播種と覆いを行った状況です。 藁ごもで覆うようになってから目に見えて成長が良くなりました。藁ごもは,凍上防止 だけでなく,乾燥防止にも効果があるようです。


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写真奥に藁ごもの覆いを行っていますが,これは,一昨年に播種した場所です。


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一昨年に播種して,成長してきた幼苗を守るために,藁ごもをかけています。 この藁ごもは,来年6月に,取り去ります。


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今年最後の作業を終えて,記念写真を撮りました。 お天気は,残念ながら雨こそ降りませんでしたが,山形側から雲が沸いて 寒い風が吹き,もうすぐ冬になることを実感してきました。